ポケットWi-Fiは「いつでもどこでもインターネットにつながりたい」という人の必需品ですが、1週間とか2か月といった「短期間だけ使いたい」という人もいるでしょう。
そのような方にはポケットWi-Fiのレンタルがおすすめです。
ただ今は、レンタル・ポケットWi-Fiを提供する会社が増えすぎていて、どこから借りたらよいのか迷うと思います。
そこでこの記事では、短期間だけ借りたい人におすすめできるレンタル・ポケットWi-Fi会社を紹介します。
さらに短期レンタルの注意点も解説しますので、自分にぴったり合うサービスを選ぶときの参考にしてみてください。
おすすめの短期レンタルができるポケットWi-Fi10社
短期レンタルの使い勝手がよい、レンタル・ポケットWi-Fi会社を10社紹介します。
いずれも実績も知名度もある会社で、なおかつリーズナブルな料金プランを提供しています。
ここで紹介する料金はすべて税込です。
なお「ワイファイ」の正しい表記は「Wi-Fi」ですが固有名詞に「WiFi」が使われている場合はそのまま表記します。
WiFiレンタルどっとこむ
WiFiレンタルどっとこむを運営する株式会社ビジョンは、東証プライム市場に上場しています。
優良企業が提供しているレンタル・ポケットWi-Fiサービスは、それだけで安心できるのではないでしょうか。
実績も十分で、2024年11月までにレンタル・ポケットWi-Fiを含む同社のサービスを利用した人は、延べ2,100万人にもなります。
WiFiレンタルどっとこむのプランは多数あるので、ここでは代表的なプランを紹介します。
【WiFiレンタルどっとこむの主なプラン】
K4完全無制限
- プランソフトバンク、au、ドコモのエリアに対応
- データ容量無制限
- 1日:960円
- 30泊31日:9,275円
ソフトバンクE5785無制限プラン(4G)
- ソフトバンク・エリア内
- データ容量無制限
- 1日:496円
- 30泊31日:7,430円
ドコモ5G U50無制限プラン
- ドコモ5Gエリア対応
- データ容量無制限
- 1日:1,320円
- 30泊31日:15,800円
公式サイトで注文でき、毎日16時までに申し込めばその日のうちにポケットWi-Fiの機器(ルーター)を出荷します。
受け取りは、宅配便、コンビニ、空港カウンター、店舗で可能です。
返却方法は宅配便、空港カウンター、郵便ポスト投函、コンビニなどとなっています。
ルーターの発送料は550円で、宅配便を使う返却はユーザーの自己負担になります。
郵便ポスト投函での返却は517円です。
なお、利用方法は各社ほとんど同じなので、以下では利用の流れの説明は省略します。
WiFiレンタル本舗
株式会社エイダが運営するWiFiレンタル本舗は安さを強調しています。
1日レンタルの最安プランはなんと220円です。
ただしこのプランではデータ容量が小さく、通信速度も遅い傾向にあります。
データ容量が大きく通信が速いプランの料金は、やはり他社並みになります。
主なプランは以下のとおりです。
【WiFiレンタル本舗の主なプラン】
ソフトバンク601HWプラン
- 30~50GB/月
- 通信速度612Mbps/37.5Mbps
- 1日:430円
- 1か月:6,450円
格安プラン
- 10GB/月
- 通信速度150Mbps/50Mbps
- 1日:220円
- 1か月:3,300円
無制限プラン
- UQ WiMAX X11/X12
- 5G
- データ容量無制限
- 1日:580円
- 1か月:8,700円
ルーターの発送料と返送料として計1,100円が別途必要になります。
WiFi東京
株式会社ニッチカンパニーが運営するWiFi東京の主なプランは以下のとおりです。
【WiFi東京の主なプラン】
サクッとプラン
- 1日3GB
- データ容量を超えると通信速度が128Kbpsに落ちる
- 1泊2日:660円
- 29泊30日:6,380円
無制限モバイル・プラン
- データ容量無制限
- WiMAX+5G
- 1泊2日:1,320円
- 29泊30日:8,800円
ルーターの往復送料1,100円が別途必要です。
Wi-Fiレンタル屋さん
株式会社ジェイフィールドが運営するWi-Fiレンタル屋さんは、2023年12月までに100万件の貸し出し実績があります。
ルーターの受け取り・返却は宅配便も利用できますが、同社の秋葉原(東京)の事務所での対面式も可能です。
【Wi-Fiレンタル屋さんの主なプラン】
ソフトバンク601HW・20GB/月プラン
- 20GB/月を超えて使用すると通信速度が低下
- 1泊2日:780円
- 1か月:5,850円
ソフトバンク601HW・50GB/月プラン
- 50GB/月を超えて使用すると通信速度が低下
- 1泊2日、980円
- 1か月、7,350円
WiMAXギャラクシー5GWiFiプラン
- データ容量無制限
- 1泊2日、1,180円
- 1か月、8,850円
なお15日以上使うと、1か月料金と同額になります。
ルーターの往復送料は1,100円。
カシモバ
株式会社ヒッツカンパニーが運営するカシモバの料金体系はユニークで、一部のプランでは1泊2日利用から9泊10日利用までが同額になっています。
【カシモバの主なプラン】
デイリープラン
- データ容量の表記なし
- 1泊2日~9泊10日:4,000円
- 10泊11日:4,400円
- 11泊12日:4,800円
- 12泊13日:5,200円
マンスリープラン
- データ容量の表記なし
- 30泊31日:5,560円
- 60泊61日:10,140円
803ZTソフトバンク5G・速度制限なしプラン
- 5G
- 速度制限なし
- 1泊2日:920円
- 30泊31日:8,050円
ルーターの宅配便受け取りは550円、宅配便返却は610円が別途発生します。
ギガコのWi-Fi
札幌に本社がある株式会社コスモネットが運営するギガコのWi-Fiは、LINEのお友達になると550円が割り引かれます。
【ギガコのWi-Fiの主なプラン】
高速通信+5Gプラン
- 50GB/月
- 1日:470円
- 15~30日:7,050円
スタンダード・プラン
- 無制限
- 1日、470円
- 15~30日、7,050円
長期利用(プレミアム)プラン
- 無制限
- 15~30日、8,250円
- 2か月、16,060円
- 3か月、23,430円
- 6か月、43,560円
宅配便利用は、往復送料1,100~2,200円が別途必要です。
WiFiレンタルJAPAN
株式会社デジテルが運営するWiFiレンタルJAPANは、ルーター1機種30台までレンタルが可能です。
法人の利用や大規模イベントに向いているでしょう。
WiFiレンタルJAPANのプランを紹介します。
【WiFiレンタルJAPANの主なプラン】
WiMAX X11無制限/月プラン
- データ容量無制限
- 下り2.7Gbps、上り183Mbps
- 1日:650円
- 1か月:6,800円
WiMAXギャラクシー5G無制限/月プラン
- データ容量無制限
- 下り2.2Gbps、上り183Mbps
- 1日、650円
- 1か月、6,800円
ソフトバンク502HW 5GB/月プラン
- 5GB/月
- 下り187.5Mbps、上り37.5Mbps
- 1日、3,990円(短期の利用は割高なので注意)
- 1か月、2,900円
ルーターの送料は、関東以外の場合1,100円が発生します。
NETAGE
株式会社モバイル・プランニングが運営するNETAGEのプランを紹介します。
以下で紹介する料金は標準のものであり、やや割高に感じるかもしれませんが、NETAGEは頻繁にセールを実施しているので、利用する前に公式サイトを調べることをおすすめします。
【NETAGEの主なプラン】
ソフトバンク601HW(完全無制限)プラン
- データ容量無制限
- 下り612Mbps
- 1日、715円
- 1か月、9,900円
ソフトバンク601HW(100GB/月)プラン
- 100GB/月
- 下り612Mbps
- 1か月、7,700円
ルーターの往復送料は1,100円です。
88mobile
株式会社ジェネットが運営する88mobileには1年プランもあります。
1年の利用は短期と感じないかもしれませんが、契約型のポケットWi-Fiとなると数年利用することもあり、それと比べると相対的に短期であるといえるのでここで紹介します。
【88mobileの主なプラン】
クラウドAir-WiFiプラン
- 利用期間は最大1年
- ただし100GBを使い切ると、1年未満でも停止。チャージは可能
- ルーター買い切り(返却不要)
- 17,610円
ソフトバンク601HW 100GB/月プラン
- 100GB/月
- 下り612Mbps、上り37.5Mbps
- 30泊31日、7,500円
ルーターの往復送料は1,100円です。
海外で使えるおすすめのポケットWi-Fiレンタルサービス5選
海外旅行は、レンタル・ポケットWi-Fiの利用価値が高くなるシチュエーションといえます。
外国で困ったとき、現地の言語がうまく使えなくても、自分のスマホをインターネットにつなげることができれば、問題を解決できるからです。
海外に持っていくことができるレンタル・ポケットWi-Fiを提供している5社のサービスを紹介します。
フォートラベルGLOBAL WiFi
株式会社ビジョンが運営するフォートラベルGLOBAL WiFiのレンタル・ポケットWi-Fiは、200以上の国と地域で使うことができます。
ルーターは宅配便で受け取るだけでなく、空港の専用カウンターでも入手することができます。
24時間365日対応の日本語サポートも安心できるでしょう。
【フォートラベルGLOBAL WiFiの主なプラン】
韓国4G無制限プラン
- データ容量無制限
- 1日、424円
台湾4G 1.1GBプラン
- 1.1GB
- 1日、235円
アメリカ4G無制限プラン
- データ容量無制限
- 1日、454円
ルーターの受け渡しに対応している空港は、羽田、成田、中部、関西国際、福岡、新千歳、小松、仙台、静岡、伊丹、広島、北九州、大分、熊本、宮崎、鹿児島、那覇、みやこ下地島、グランデュオ蒲田となっています。
一部の空港には担当者はいませんが、専用ロッカーを使ってルーターを入手できる仕組みになっています。
イモトのWiFi
エクスコムグローバル株式会社が運営するイモトのWiFiは、芸能人のイモトさんをイメージキャラクターに起用していることで知られています。
料金体系は1カ国での利用と2カ国以上での利用にわかれています。
対象は200の国と地域です。
【イモトのWiFiの主なプラン】
1カ国・グアム・無制限プラン
- データ容量無制限
- 1日、1,720円
1カ国・ハワイ・無制限プラン
- データ容量無制限
- 1日:1,880円
2カ国以上での利用プラン
- 無制限:2,980円/日
- 1GB/日:2,680円/日
- 1日500MB/日:2,380円/日
上記の料金のほかに、ルーターの受け渡し手数料550円がかかります。
なおルーターの着払いを希望する場合は1,100円です。
ZEUS WiFi for Global
株式会社HUMAN LIFEが運営するZEUS WiFi for Globalは、自社の料金体系を「神コスパ」と呼ぶほど、安さをアピールしています。
ルーターの受け取りと返却の送料を無料にしています。
【ZEUS WiFi for Globalの主なプラン】
1カ国無制限プラン
- データ容量無制限
- アメリカ:850円/日
- イギリス:770円/日
- イタリア:880円/日
- 韓国:800円/日
- アイスランド、アイルランド、アルバニア:1,120円/日
2カ国以上無制限プラン
- データ容量無制限
- ヨーロッパ周遊:970円/日
- アジア周遊:1,100円/日
- 世界周遊:1,590円/日
HISモバイルWi-Fi
株式会社グローカルネットが運営するHISモバイルWi-Fiは、旅行会社のHISと提携したサービスを提供しています。
ただグローカルネットの親会社は香港の企業です。
レンタル・ポケットWi-Fiを使える国・地域は150で、データ容量はすべてのプランで無制限に設定しています。
料金は、
- 標準
- HIS限定20%オフ
- 30日前申し込み(早割30)30%オフ
の3段階になっています。
【HISモバイルWi-Fiの主なプラン】
韓国(無制限)プラン
- 標準:1,800円/日
- HIS限定:1,440円/日
- 早割30:1,260円/日
アメリカ(無制限)プラン
- 標準:2,000円/日
- HIS限定:1,600円/日
- 早割30:1,400円/日
ルーターは空港カウンター、または宅配便で受け取ることができます。
宅配便の料金は1,100円です。
JALエービーシー
JALのグループ会社である株式会社JALエービーシーもレンタル・ポケットWi-Fiサービスを提供しています。
特長は、受け渡し手数料を無料にしていることと、成田、羽田、関西の主要3空港に専用カウンターを設置していることです。
対応国・地域は177です。
【JALエービーシーの主なプラン】
1カ国(無制限)プラン
- データ容量無制限
- アメリカ、中国、台湾、韓国、オーストラリア:1,250円/日
複数国(無制限)プラン
- データ容量無制限
- アジア:1,680円/日
- ヨーロッパ:2,000円/日
- 世界56カ国:1,780円/日
短期レンタルのポケットWi-Fiはどんな人におすすめ?
ポケットWi-Fiの利用方法には、大きくわけて契約型とレンタル型の2種類があります。
ここまで説明してきたのはレンタル型です。
契約型は、利用者が通信会社と契約を結び、ポケットWi-Fiの機器を購入して、毎月の通信料を支払います。
一定期間内に解約すると、解約金を請求されます。
一方のレンタル型は、ポケットWi-Fiの機器を借りて、利用する期間分の料金を支払う形態です。
その料金のなかに、機器や通信の使用料や手数料などが含まれます。
もちろん解約金はありません。
契約型とレンタル型は、どちらが良い・悪いということはなく、利用の仕方によってメリットとデメリットが変わってきます。
そこで、どのような使い方をする人が短期利用のレンタル・ポケットWi-Fiに向いているのか解説していきましょう。
どのようなニーズがあると購入よりレンタルをおすすめできるのか
ポケットWi-Fiサービスに契約型とレンタル型があるのは、利用者のニーズが多様化しているからです。
そのためレンタルの向き・不向きはニーズによって異なります。
次のようなニーズがある人は、レンタル・ポケットWi-Fiを使うと恩恵を受けられるでしょう。
レンタル・ポケットWi-Fiのニーズ
- 短期間だけ使いたい
- 出張中だけ使いたい
- 単身赴任中だけ使いたい
- 臨時に開設した事務所で使いたい
- リモートワークの期間だけ使いたい
- 旅行中だけ使いたい
- イベントの期間中だけ使いたい
- 被災した期間だけ使いたい
- 自分のポケットWi-Fi(契約型)を使いたくない
- 自宅に光回線を敷く前に試験的に使いたい
1つずつ解説します。
短期間
「短期間」ニーズですが、こちらはとても重要なので次の章で詳しく説明します。
出張
「出張」ニーズは、ビジネスパーソンが出張するときに、現地にWi-Fi環境がない場合に生まれます。
出張先にパソコンやスマホを持ち込んで仕事をしなければならないのに、Wi-Fiがなければインターネットを使えません。
しかしポケットWi-Fiをレンタルしておけばインターネットを使った仕事ができます。
単身赴任
「単身赴任」ニーズは、赴任先で借りる住宅に光回線が敷かれていないときに生まれます。
現代は、自宅で娯楽を楽しむのにも、自宅で仕事をするのにもインターネットが必要です。
賃貸住宅に光回線がなければ、自分でWi-Fi環境を持ち込むしかなく、そのときレンタル・ポケットWi-Fiが活躍します。
臨時事務所
「臨時事務所」ニーズは、企業が新規に臨時的な事務所を開設したものの、まだ光回線がないとき生まれます。
臨時事務所であろうと、インターネット環境がなければ、そこで働く人は高いパフォーマンスをあげることはできません。
しかしいずれその事務所に光回線を導入するのであれば、ポケットWi-Fiを契約するのではなくレンタルしたほうが得策です。
リモートワーク
「リモートワーク」ニーズがあるのであれば、契約型ポケットWi-Fiのほうがよい場合もあります。
しかし最近は、メインは出社で、たまにリモートワークが許されるという形態を採用する企業が増えています。
リモートワークの頻度が低いのであれば、その都度ポケットWi-Fiをレンタルしたほうがよいでしょう。
旅行、イベント
「旅行」と「イベント」は、どちらもインターネットが使えると楽しさが充実します。
しかし旅行もイベントも一時的なものなので、契約型よりレンタル・ポケットWi-Fiをおすすめします。
被災
「被災」して自宅や会社でインターネットが使えなくなるととても不便です。
もし避難生活の期間がどれくらい続くのかわからないときは、とりあえずポケットWi-Fiをレンタルしておけば、必要なときだけ使えます。
そして被災地でインターネット環境が復旧したらすぐにポケットWi-Fiを返却できます。
自分のポケットWi-Fiを使いたくない
「自分のポケットWi-Fi(契約型)を使いたくない」ニーズは、ビジネスシーンで生まれるでしょう。
移動が多い仕事に就いているビジネスパーソンにとってポケットWi-Fiは必需品ですが、このとき自分が契約しているポケットWi-Fiを使ってしまうと、プライベート利用と業務量の区別がつかなくなり、経費の算出が困難になります。
そこで会社が従業員にもレンタル・ポケットWi-Fiを支給すれば、経費の算出が容易になります。
試験的な利用
「自宅に光回線を敷く前に試験的に使いたい」ニーズは、自宅でインターネットをそれほど多用しないものの、ときどき必要になる人に生まれます。
例えば仕事が忙しくて自宅にいる時間が短い人は、わざわざ自宅に光回線を敷くのではなく、スマホで十分かもしれません。
ところがそのような人でも、「自宅で、ネットフリックスやアマゾンプライムなどを視聴したい」「自宅で仕事をする機会が増えた」という事情が発生するかもしれません。
そのようなとき、すぐに光回線を自宅に敷くのではなく、試験的にレンタル・ポケットWi-Fiを利用することは賢い使い方といえるでしょう。
レンタル・ポケットWi-Fiを自宅で2、3か月使ってみれば「やっぱり光回線が要る、または要らない」を決めることができるからです。
短期だけ借りるメリットとデメリット
レンタル・ポケットWi-Fiのニーズで最も重要なものは、短期ニーズです。
利用期間が短くなればなるほどレンタル・ポケットWi-Fiのメリットは大きくなります。
それはなぜかというと、レンタル・ポケットWi-Fiにかかる総費用には次の性質があるからです。
レンタル・ポケットWi-Fiにかかる総費用の性質
- 短期利用なら契約型ポケットWi-Fiの総費用より安い:レンタル型<契約型
- 長期利用になると契約型ポケットWi-Fiの総費用より高い:レンタル型>契約型
総費用の逆転現象が生じるのは、契約型ポケットWi-Fiの場合、短期間で解約すると解約金が発生してコスト高になるためです。
ただし契約型ポケットWi-Fiの解約金は、利用期間が長くなると消えます。
解約金の発生or消滅が、レンタル型の総額と契約型の総額の有利・不利を決めるわけです。
では短期間の利用なら必ずレンタル・ポケットWi-Fiのほうがメリットが大きくなるのかというとそうではありません。
レンタル・ポケットWi-Fiを短期だけ借りるデメリット
- 短期間しか利用しないと考えていたのに、事情が変わって長期利用になると割高になる
ポケットWi-Fiの利用期間が、当初の想定より長くなることは珍しいことではありません。
例えば、出張やリモートワークが長期化する、光回線が急に導入される、レンタル・ポケットWi-Fiが便利すぎて手放せなくなる、といったことはよくあることです。
短期レンタルのポケットWi-Fiを選ぶ際のポイント6つ
先ほどレンタル・ポケットWi-Fiを提供している会社を、海外利用も含めて計14社紹介しました。
これだけ選択肢が多いと選択に迷うと思いますが、実はこの14社以外にもまだまだレンタル・ポケットWi-Fi会社は存在します。
そこで短期利用するときにレンタル・ポケットWi-Fi会社を選ぶときは、以下に紹介する6つの項目をチェックしてみてください。
比較項目①期間のバリエーション
レンタル・ポケットWi-Fiを使うときは、期間と料金のバリエーションに注意しましょう。
レンタル・ポケットWi-Fiの料金体系は一般的に、借りる期間が長くなると日割りしたときの料金が安くなるように設定されています。
例えば「5泊6日、2,765円」と「10泊11日、4,715円」であれば、総額はもちろん10泊11日のほうが高額になりますが、これを1日当たりでみると(日割り計算すると)「5泊6日は1日461円」「10泊11日は1日429円」となり、10泊11日のほうが割安になります。
そしてレンタル・ポケットWi-Fi会社のなかには、短期の日割り料金を極端に高くして、長期の日割り料金を極端に安くすることで、長期利用を促すところもあります。レンタル・ポケットWi-Fiを選ぶときは「自分の利用期間ならいくらになるのか」という視点はとても重要です。
比較項目②データ容量と通信速度
レンタル・ポケットWi-Fi各社を比較するとき、料金だけに気を取られていると、データ容量と通信速度のチェックを忘れることがあるので注意してください。
インターネットのヘビーユーザーの場合、ポケットWi-Fiのデータ容量が小さく、通信速度が遅いと大きなストレスを抱えることになるでしょう。
「こんなに不便だから、こんなに安かったのか」とは思いたくないものです。
比較項目③料金
レンタル・ポケットWi-Fiの利用の成否は、料金が握っているといってもよいでしょう。
なぜならポケットWi-Fiの機器(ルーター)の質や通信の質は、ほぼ変わらないからです。
例えば「高性能機器+大容量+高速」のポケットWi-Fiはどの会社のものでも快適ですし、「低性能機器+小容量+低速」はどの会社のポケットWi-Fiでも利用時にストレスが発生します。
「迷ったら料金で決める」という指針は間違っていません。
比較項目④入手方法と返却方法
レンタル・ポケットWi-Fiはとても便利なサービスですが、機器を入手するときと返却するときの方法によっては、便利さが低下してしまいます。
理想的な入手・返却方法は、宅配便で機器を送ってくれて、返却時に郵便ポストに投函できるタイプでしょう。
レンタル・ポケットWi-Fiのなかには、出張先のホテルに宅配便で機器を送ってくれるところもあります。
また、レンタル・ポケットWi-Fi会社の事務所や店舗で機器を手渡しするところもあります。
急遽レンタル・ポケットWi-Fiが必要になる場合、利用者の現在地によっては、宅配便渡しより店舗手渡しのほうが便利になることがあります。
比較項目⑤手続き方法
レンタル・ポケットWi-Fiを利用するには登録や申し込みなどの手続きが必要ですが、Webサイト上で完結する方法がおすすめです。
ただし、企業が法人契約の形でレンタル・ポケットWi-Fiを利用するときは、レンタル・ポケットWi-Fi会社の担当者と電話で交渉できたほうがよい場合があります。
比較項目⑥支払い方法
多くのレンタル・ポケットWi-Fi会社が、支払方法にクレジットカードを採用しています。
銀行振込や各種キャッシュレスは使える会社と使えない会社があるので、事前にチェックしておくことをおすすめします。
ポケットWi-Fiとは?レンタルするメリットと注意点を紹介
ここで、そもそもポケットWi-Fiとはなんなのか、について解説します。
ポケットWi-Fiを持っているとなぜインターネットにつながることができるのでしょうか。
ポケットWi-Fiをどのようにレンタルするのでしょうか。
レンタル・ポケットWi-Fiのメリットとデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
以上3つの疑問に答えます。
ポケットWi-Fiは小型の機械でネットにつなげる
ポケットWi-Fiという名称は、特定の会社の登録商標であり、一般名称はモバイルWi-Fiルーターやポケット型Wi-Fiとなります。
しかし、現在では多くの人が全社の製品をまとめてポケットWi-Fiと呼んでいます。
ポケットWi-Fiの本体はルーターという手の平サイズの小型機器です。
このルーターが、パソコンやスマホをインターネットに接続する役割を担います。
スマホは単体でもインターネットに接続できますが、それを可能にしているのはSIMカードです。
ポケットWi-FiのルーターにもSIMカードが挿入されており、モバイル通信を利用してインターネットに接続します。
このように、ルーターとSIMカードを活用して、パソコンやスマホをインターネットに接続する仕組み全体をWi-Fi環境と呼びます。
ポケットWi-Fiをレンタルするときの流れ
レンタル・ポケットWi-Fiを借りる方法は各社で異なりますが、一般的には次のような流れになっています。
個人情報やクレジットカード情報、利用期間などを登録する
ポケットWi-Fiをレンタルするメリットとデメリット
ポケットWi-Fiをレンタルするメリットは、短期間の利用なら契約型より格段に総額が安くなることです。
レンタルでは原則、解約が存在せず、そのため解約金が発生しないので、仮に日割り額(1日換算の料金)が割高になっても総額を抑えることができます。
ただし会社によっては、最初に申し込んだレンタル期間より短い期間で返却すると、解約金のような料金が発生することがあるので注意してください。
レンタル・ポケットWi-Fiのデメリットは、利用が長期に及ぶと総額が割高になることです。
レンタル・ポケットWi-Fiのメリットを享受して、デメリットを回避するには、「レンタルしたときの総額」が「解約金を含む契約型ポケットWi-Fiの総額」を下回る期間だけ使うことです。
短期レンタルができるポケットWi-Fiについてのまとめ
ポケットWi-Fiを短期間だけレンタルしたい方におすすめできる会社を紹介しました。
レンタル・ポケットWi-Fiはサービスしている会社がとにかく多いので、比較して使わないとメリットを最大化できません。
借りる前に、自分がどのようにレンタル・ポケットWi-Fiを使うのかを、ある程度想定しておきましょう。
自分のニーズが確定していると、それにマッチしたサービスを提供している会社をみつけやすくなります。
そしてレンタル料の額だけでなく、データ容量や通信速度もチェックすることを忘れないでください。